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頼むっ吉まっちゅ~~~っ!

ワシと吉松の関係は、孫でありながら嫁。而も新婚。さりながら、其の嫁は、疑り深い古女房の体。
ワシにいつもの匂い以外の物が在れば、徹底的に嗅ぎ回る。女の勘に、男の偽りは通用しない。
吉松は、鋭すぎるぐらい鋭くて、非常にデリケート。こころは、とにかく優しくて、いつでも「ジーちゃん」なのだ。
その吉松の思いは、ひしひしと伝わってくる。「愛してます。」ってね。
但し、その愛が強ければ強い程、悋気の炎は大きいのだ。ジーちゃんの腕に抱かれる物はすべて、攻撃の対象になってしまう。それが喩え鉛筆一本だったとしても。
本気になって攻撃出来ない唯一の存在が、ごしゅけ様。やきもちは焼くが、本気ではない。ごしゅけ様には敵わないからだ、母親を越える事など、一生掛かっても無理。
勘の鋭い吉松は、ワシとごしゅけ様の間に在るものを、感じ取っているに違いない。
そんな吉松を、ワシは愛おしくて堪らない。テルッツの面影さえ見える程だ。
此の世で一番暖かかったテルッツのくちびる。この世にこれ程冷たいものが在るのかと感じた最後のくちずけ。
それを最後に、人とは別れた。ワシには、吉松のくちびるが今一番心地好い。人のは要らない。

チュッタが怪我をしてしまい、折角仲良く暮らして居た日々を、もう一度再現しなければならない。暫くは、チュッタを労わるワシの姿を見せなければならないから。
吠えまくり噛みつこうとする吉松を、叱るのは無茶苦茶心苦しい。否、苦痛だ。身体がわなわなと震える程、悋気の炎を燃え上がらせる吉松に、どう説明しようかと考える。
入院中のこの10日あまりで、目に見えて大きくなったチュッタ。今日見舞いに行って抱き上げて、確かに感じた。
毛も伸びて来て、顕かにごしゅけ様の家系と違う容姿にもなって、この見た目の違いにも戸惑う吉松。
ワシは、分け隔て無く愛してるんだよと教えねばならない。それを分かっているのは、ごしゅけ様だけ。解っているからこそ、ごしゅけ様は、下手なやきもちなど焼かないのだ。どんな手段を用いても、決して絶つ事の出来ない絶大な信頼関係がそこにある。
其処にあるものを見えているのは、ごしゅけ様とワシだけ。それと、ごしゅけを遣わした、テルッツだけ。
吉松とチュッタにそれが見える様になったなら、これまで以上に幸せな生活が待っている。
見えるようにするのが、ワシの義務。

テルッツに今でも愛され続け、この子達にも愛されている。この世は、テルッツの思いと愛で溢れている。
総てのはじまりは、ごしゅけ様から。その名を遺してくれたテルッツから。
「吉松」も「嶌吉」も、その名が付けられる運命だったのかも。

余談。今日自分の店に行って来た。ジャックが売られていた。可愛らしい女の子。チュッタに感じた物は無かった。色々ジャックの子供を見て来たが、チュッタに感じたそれを持ち合わせていた仔はいなかった。
運命を感じる事とは、一つの魂の中で生きていると感じる事なのだと悟った。やはり、人に魂が宿るのではなく、魂の中に命はあるのだ。愛しあう者は、一つの魂の中に生きている。魂が不滅なら、その愛は永久。       つづく。

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