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アメ横のお菓子屋さんのおばちゃん。

午前中の早い時間だとゆうのに、アメ横は混んでいた。そりゃそうだ、この時期込んでなかったら、いつ混むって話ですよ。
我が実家では、年越蕎麦ならぬ年越ラーメンなのよ。歳を取ったが、父親が作るラーメンが続いている。下手なラーメン屋よりずーっと増しよ。テルッツも好きでねー。おせちの材料とそのラーメンの材料を仕入れるために、出掛けたのよ。

アメ横には、思い出がある。悪ガキの頃、勝手に電車に乗り込んで、上野まで行ってアメ横を徘徊なんて事もあったけど、やっぱりテルッツと二人で出掛けたアメ横だ。
JRの線路の下の猥雑な路地。方向音痴のテルッツは、決して一人では入れなかった。行く時は、「テルが、連れてってあげましょ。」と言って、付き合わされた。
テルッツは、ワシが後ろに居るのを感じていれば、勝手にアクセサリーなんかを見まくっていた。
ある日、飛び込んだ間口一間に満たないお菓子屋さん。人の良さそうなオバちゃんが、一人で店番していたのよ。アメ横を知っている人なら解るだろうけど、アメ横で商売をしている人達って、「素人さん、売っちゃうぞー。買っちゃいなー。」って感じじゃない。でも、このオバちゃんは、テルッツでも安心してお話出来る様な、ちょっぴり品の好い感じだったのよ。
いつも、二人で買いに行くようになったワシ等を憶えてくれて、お菓子の事色々教えてくれた。怪しげな輸入菓子を、実際に食べているみたいで、気に入ったものを教えてくれた。
買おうか、買うまいか、散散悩んでやっぱり買わないテルッツには、頼りになるオバちゃんだった。オバちゃんが進めてくれる、名前も読めない外国のチョコレートを買っていたのよ。実際美味しかったよ、オバちゃんが「美味しいよ。」と、言った物は。中でも、テルッツが一番好きだった物は、シェリー酒のチョコレートだった。「これは、トシチャン食べちゃ駄目だよ。」って、アルコールが全く駄目なワシに、わざわざ念押しして、一人で抱えて食べていた。

お菓子を買うために、アメ横に行っていた訳じゃない。テルッツが、日頃使っているヘアートリートメントが、切れそうになると買いに行っていたのよ。だって、ここいらで買うより、最低25%は安かったから。「がっちり買いましょう。」のテルッツが、見逃す筈が無い。その序に、「トシチャン、お菓子買って上げましょ。」って、オバちゃんの処へ、連れていかれたのよ。

実は、今日アメ横に行く前に、先日オバちゃんの処に出掛けたのよ。入院やら亡くなってしまった後のことやらで、暫く顔を出せなかったから。
だから、ワシ等を気に入ってくれていたオバちゃんに、「テルッツは、亡くなった。」と報告したかった。
でも、訪れたら・・・・・、お店が閉まっていた。お休みではなかった。淋しかった。
テルッツが旅立った事を、絶対に報告したい数少ない人物の一人だったのに。
お店が続いていれば、今日も顔を見たかったのに。pig     つづく。

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