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二回目の23日

テルッツが、亡くなって二ヶ月が経った。crying すっかり寒くなり、snow 寒がりだったテルッツの為にマフラーを創った。本当なら、ワシのマフラーになる予定の物だった。黄色とオレンジ色のタータン風のチェック柄、本体とは別縒りの赤と白の糸で格子柄のアクセントが付いている、ちょっと薄手で結構お洒落な生地で、一週間位かかってしまった。この生地は、去年まだ、テルッツの病気が発覚する前の秋口、いつものように二人で、いつもの日暮里の生地屋さんへ買いに行った物だった。 ワシは、「首を冷やさなければ風邪をひかない」と、信じ込んでいるので、冬は首を冷やさないようにしている。喘息持ちだから、これでけっこう効果があるのだ。商売を始めて外に居る事が多くなったので、十年ぐらい前からテルッツに頼んで創って貰っていた。ネッグウォーマーがまだ、登山家やボーダー、Jリーガーでしか、あまり知られていなかった頃、当時は素材がフリースばかりで、汗をかくと気持ちがよくなくて、肌も顔に似合わず弱かったし純毛の毛糸で無いかなあと考えていた。ある日、テルッツにネッグウォーマーの存在を説明したところ、「そんな物、テルがペロッと創ったるわい!」と、言ってくれたのだ。「んじゃ、現物見に行こうよ。」「ええで」何処かのスポーツ用品売場に連れて行って見せたところ、「なんや、貧弱なただの筒みたいなもんやないの。これやったら直ぐ出来るで。」happy01 good あいりがたや、ありがたや。即、「お願いしマッサーロ!」って頼んじゃった。lovelyそれから毎年、秋になって新作の毛糸が出ると旧作の毛糸が安くなるから、「よーし、ワシの毛糸、買いに行こう!テルッツも好きな物買いな!生活代の財布でいいよー。テルッツの熊ちゃん財布(テルッツのシ蜜のヘソクリmoneybagが、入っている)から出さなくていいよー。」って言うと、「ええー、いいのー?うれし。」heart04「とっつ、トシチャン。そんならテルが、ユザワ屋へ連れてってあげましょ。」  テルッツはいつもこうだ。行きたい処があると、「トシチャン、何処何処へテルが、連れてってあげる。」って言うんだ。それは、「テルを、何処何処へ車carで連れて行ってね!お願いするす。」って意味なのだ。 それからは、同じ毛糸で作られたネッグウォーマーと帽子のセットが、毎年2~3組ずつ増えていった。ワシの好きな色、好きな風合で。 snow 仕事で寒い時は毎日着用すると、寿命が短いから次々と、消えては増え、消えては増え、それでも今、十組以上残っている。これも、テルッツが残していってくれた、愛の一部なのだ。heart02  おととし、いつもの日暮里のトマトさんで、いつものように物色していると、ワシは店の一番奥で、ひっそりと棚に置かれていた綺麗な同柄で色違いの生地を見つけた。それは、先に登場した黄色とオレンジ色の生地とスカイブルーと黄色の組合せの生地だった。二つともえらく気に入ってしまい、困って、ワシよりも更に自由奔放に店を物色していたテルッツを、探しまくった。dogようやく見つけたテルッツを連れて来て、「これ、どうしよう?」「・・・んーん、テルは、こっちのブルーの方が好き。」「やっぱりな、そう言うと思ったよ。で、この値段どうよ?」「・・・、メートルが・・・円、するってーと1.5メートルで・・・・、純毛だし、いいんじゃないこれで。」「これ買えば、同じのが二本できるで。こうやって、生地を四つに折って首に巻けばマフラーに丁度ええ、ほら、トシチャン似合っとるでー。これなら、本格的に寒くなる前にぴったり。」「今まで、毛糸のしか無かったから、こうゆうのもあった方がええ。お洒落だし、ね、トシチャン。」   こうして、おととし、スカイブルーと黄色のマフラーは出来上がったのだ。その作られる工程はといえば簡単ではなかった。両端にフリンジを付ける為、4~5cm生地を解して、今度はそれ以上生地が解れないように一本づつ糸と糸を結んでいくとゆう、超肩こり仕事なのだ。「すごいね、テルッツ。・・・」「あったりめーだろ!てめえの注文は、いっつもいつもてーへんなんでい。」っと、言いながら、ワシの物を作る時は、絶対嫌な顔をしないのだ。嬉しそうなのだ。「あとで、おほぐほぐするす。」と、言うと「とっつ、トシチャン。」って、笑顔なのだ。 そうじゃない「テルッツ、いつもワシの為に、とっつ!ありがとっつ。」 smile 次の年(去年)どうしても、あの色違いの生地のマフラーが欲しくなって、テルッツを日暮里に誘った。「ん、誘い?しょうがないなー、じゃ、テルが連れててってやるよー。」って、にこにこ顔で。    入院中、「トシチャン、あの生地持って来て、暇だからやれる時にやっておこうかな?」そう言っていたのに、未完成のまま、物言わぬテルッツと供に家に帰って来てしまった。 ワシの為に一生懸命作ろうとしていたのに。 だからこそ、ワシは、テルッツの気持ちを引き継いで完成させた。見様見真似の素人仕事だけれど、テルッツの遺骨に向って、「テルッツ、ミシン貸してね。ワシなら使ってもいいよね?」と、ことわってから、一本一本糸を結び、緊張しながらミシンがけした。こんなに肩が凝ったのは、生まれて初めてだった。最初に出来上がった一つは、テルッツに掛けてあげよう。もう一つは、あした、ワシが、して行こう。「これで、少しは寒くないかな?テルッツ。」  11月25日、テルッツの遺骨の為に、小さな座布団を三つ作った。翌朝、ワシの誕生日の朝、テルッツは、夢に出て来てくれた。「今度は、どうかな?テルッツ。」clock

エル・クアトロの星座カラノ約束

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コメント

22日の朝。初めて、ちゃんと ていちゃんが夢に出て来たよup
3姉妹並んで色々話して、オカンと一緒に美容院に行って来たとボブヘアに少し巻きが入ってたよhappy02
可愛かったなぁheart04

投稿: じゅん | 2010年12月24日 (金) 01時30分

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